2011-01-01から1年間の記事一覧

非電化冷蔵庫 仕上げ、ついに完成へ

いよいよ「電気を使わない冷蔵庫」の自作も最終段階です。 これまでに、本体とフタは作りました。 次は、本体の外装。断熱機能のある「銀シート」でくるみます。 夏はこの銀シートが強烈な太陽光を跳ね返してくれます。 この後に水袋をセットしますが、そう…

非電化冷蔵庫 フタの作り方

電気を使わない冷蔵庫「非電化冷蔵庫」の自作レポート。 本体の次は、フタです。 フタは2枚あって、上フタと中フタです。 上フタは、いわゆる普通のフタで、外気温の変化から中身を守るためのものです。非電化冷蔵庫は外に置くものなので、雨からも守らない…

非電化冷蔵庫 本体の作り方

電気を使わない冷蔵庫「非電化冷蔵庫 簡易モデル」の作り方、実況レポート! この冷蔵庫は、大きく分けて2つの部品があります。貯蔵庫になる本体と、開け閉めするフタです。 まずは本体を作ります。 本体の壁は、こんな風に1×2材、2×2材、ベニヤ板をト…

電気のいらいない冷蔵庫、作ります。

がまんして節電、とか省エネできる<高額な>家電への買い替え、とかなんだかあまり面白くないことが起きているように思います。 いっそ電気なんか使わずに、でも今より愉しく生活する方法はないものでしょうか。 例えば冷蔵庫。 家庭のなかでも3番目に電力…

放射能から子どもを守る勉強会&交流会

これまで12回にわたって書いてきた<放射能から子どもを守る>をテーマに、 勉強会&交流会「Connected Cafe」を開催することになりました。 ◇子どもを守る勉強会「秋冬の食べ物と、放射能」2011年11月18日(金)午前11時〜 高円寺(東京)にて詳細はこちら…

放射能から子どもを守る その12 体に溜まる放射能

※前回「家畜のエサのほうが安全?」の続きです。 これが「放射能から子どもを守る」シリーズ最終回です。 最後は、放射能が体内に溜まっていくことについてお伝えします。 できるなら汚染されているモノは子どもに食べさせたくないけれど、毎日いろいろ食べ…

放射能から子どもを守る その11 家畜のエサのほうが安全?

※前回「お魚の汚染」の続きです。 農林水産省のホームページに、畜産業者に向けた「家畜用飼料のQ&A」という記載があります。 そこに、こんなすごいことが書いてあるんです。 ・・・・ 北海道や西日本、もしくは輸入したものが安全? そんなことを日本政…

放射能から子どもを守る その10 お魚の汚染

※前回「食べ物の注意点」の続きです。 さて、テレビや新聞などでも、「○○が暫定規制値を超えた」というニュースが時々あります。 でも、「超えていないけど検出されたもの」が知りたいですよね。子どもが放射能を取り込むのを少しでも避けるには、そこまで知…

放射能から子どもを守る その9 食べ物の注意点

前回「対策:継続して知る」の続き これまで、具体的な対策について触れてきました。ここからは、他に知っておきたい情報をお伝えします。 まず、食べ物についての3つの注意点です。 1.特に汚染が高くなりやすい食品に注意(キノコ、イモ、お茶、ベリー類…

放射能から子どもを守る その8 対策:継続して知る

前回「対策:自分基準を持つ」の続き いよいよ最後の対策です。それは、「継続して知ること」です。 原発事故はまだ落ち着いていないし、地震もどうなるかわかりません。継続してアンテナを張り続けていくことが大切です。ただ、さまざまな情報が氾濫してい…

放射能から子どもを守る その7 対策:自分基準を持つ

前回「体から出す」の続きです。 3つ目の対策は、自分なりの基準を持つことです。 「何が安全か」は、人によって違うし、絶対に安全な基準値もないから、わかりません。 でも、「何が安心か」は自分が決められます。行政や周りの人に基準を決めてもらうより…

放射能から子どもを守る その6 対策:体から出す

前回「対策:取り込まない」の続き 次の対策は、取り込んでしまった放射能を、体から出す方法です。 1.玄米で解毒するヒロシマ・ナガサキの被ばく者から「これまで元気でいられた理由は、玄米をずっと食べていたこと」という話をよく聞きます。玄米には放…

放射能から子どもを守る その5 対策:取り込まない

前回「対策の基礎知識」の続き ここから、いよいよ具体的な対策に入っていきます。まずは、体の中に放射能を取り込まないようにしましょう。 1.汚染度が高い食べ物を避ける特にキノコやベリー類、お茶の葉で検出されています。可能な限り避けることをお勧…

放射能から子どもを守る その4 対策の基礎知識

引き続き、子どもを放射能から守ることについて書きます。前回「起きうる症状」の続きです。 被ばくを避けるためにはいくつもの対策があります。まず、対策の基礎知識として4つお伝えします。1.内部被ばくは口からいま、高汚染地気やホットスポットを除い…

放射能から子どもを守る その3 起きうる症状

※前回「被ばくの作用」の続き ◇起きうる症状次は、被ばくによってどのような症状が起きるのか、です。数シーベルトを一瞬で浴びるような被ばくをすれば、100%死亡することは分かっています。でも、微量の被ばくが長期間にわたった場合の影響は、科学的にはほ…

放射能から子どもを守る その2 被ばくの作用

※前回「放射能のおさらい」の続き ◇被ばくの作用 放射能の悪さの1つは、体を錆びさせ、老化させることです。 (オレンジ色の丸が、セシウムなどの放射性物質、赤い矢印が放射能)体内の水分(H2O)が放射能で分解され、OH-とH+ができます。このOH-がワルモノ…

放射能から子どもを守る その1 放射能のおさらい

僕はConnected Cafe事務局という、核兵器と原発のことを考える場を提供するNPOを運営しています。 そういうことや、子どもが通う幼稚園でのつながりもあって、つい先日、保護者向けに勉強会を開きました。 題して<子どもを守る勉強会「秋冬の食べ物と、放射…

スウェーデン エコツアーまとめ

8月21日から27日まで、7日間のスウェーデンでのエコツアー。その名も「子どもたちに希望を! 新エネルギーに取り組むスウェーデンの人々と出会う旅」。 これまで28ものブログ記事を書いてきた。それでも書き切れなかったことのほうがずっと多く、改めて「な…

エコツアーを振り返る

エコツアーの最後に、この1週間の旅を振り返る懇親会をもった。ガイドしてくれたバルボロさんが司会進行。 「私は、持続可能についてたくさん教えてきました。いつ、どこで、どんな環境で、どうやって学ぶか、というのはとても大切です。そして学ぶのに遅す…

道路建設は、まず住民に聞くことから

前回の記事で、道路などのハードなことに自治体の予算が割かれやすい、と書いたが、では道路はどのような流れで建設されるのだろうか。道路建設は市や国の道路交通局の職員が担当するが、オーベルトーネオ市の場合、ここでも民主主義、そして対話が働く。 ま…

エコ自治体の試練

スウェーデンの中でも先進的なエコ自治体であるオーベルトーネオ。 (オーベルトーネオまで59km、の標識) しかしこの街でも抱えている問題はいくつもある。例えば、エコ自治体として優良財政を維持しているにも関わらず、エコ推進の予算が削られてしまった…

副業 政治家

スウェーデンの地方議員のことについて、北極圏の街オーベルトーネオで市議会議員を務めるアニカさんに話を伺った。 地方議会の議員という仕事は、副業が普通のこと。この市では32人の政治家がいるが、市長だけが専業で、残り31人の議員は全員、他に本業を持…

31年前に脱・原発を決めた国から見た、日本のチャンス

日本はいま、これからのエネルギー政策を模索している。 原発への依存を高めるのか、現状維持するのか。 徐々に減らしていくのか、すぐに脱却するのか。 原発には寿命があるから、新しく建てない限り、必ずいつかは脱却することになる。 これだけの事故を起…

国・県・地方自治体はフラットな関係

いま、日本は混乱している。その理由に、「国の基準がひどい」「自治体が国・県の指示待ちで動かない」といった声もある。 ここには、構造的な問題点があるように思う。誰かとんでもない悪人がいて、その人が諸悪の根源、というわけではなく、頭の良い善人が…

北極線牧場で、再生可能エネルギーに出会う

ここは、北極線牧場。その名の通り、ちょうどこのあたりを北極線が通っているからだ。(つまりここより北は北極圏)牧場主のトーマスさんは、牛のふん尿を使ってバイオガスを得る<再生可能エネルギー牧場>に取り組んでいる。 「実は本業の乳牛が安定してい…

民主主義っていうのは、相手を受け入れることさ

前々回の記事で登場した、<持続可能なスウェーデン協会>の会長・トリビョーンさん。僕たち(エコツアー参加者)に会うために、わざわざ300kmも離れたウメオ市から駆け付けてくれたのです。 昼間もバーベキューでお話を伺いましたが(「ブルーベリー摘み」…

ミツバチ上映会(後編) 〜民主主義の底力を垣間見る〜

前回の続き。<どうしたらスウェーデンのような変化を起こせますか?>と、オーベルトーネオの皆さんに投げかけたところ、たくさんの意見を伺うことができた。 「情熱を持って行動を起こしている人がいることが大切だね。 私たちも、地域暖房をやろう、とい…

ミツバチ上映会(前編) 〜日本って、いまどうなっているの?〜

(これから帰国の途に就きますが、ブログは引き続きスウェーデン・ネタでいきます) エコツアー中に訪れた北極圏の街、オーベルトーネオ。ここはスウェーデン初のエコ自治体として、ドキュメンタリー映画「ミツバチの羽音と地球の回転」でも紹介されています…

新しいエコタウン建設の理由

スウェーデンの首都ストックホルムでは、前回紹介したエコタウン<ハンマービー・ショースタド>の隣に、もうひとつ新しいエコタウンを建設中だ。もちろん、石油資源に依存しない<持続可能な社会>を目指しているからこそのエコタウンだが、そもそも町をま…

足を延ばしてフィンランドへ

スウェーデン北部、北極圏の街オーベルトーネオに滞在中の話。ここは隣国フィンランドとの国境の街でもある。この橋を渡れば、誰でもパスポートなしで行き来できる。国境はあっても、それは形式だけなのだ。 いざ、フィンランドへ行ってみた。 川を挟んだ対…