足を延ばしてフィンランドへ

スウェーデン北部、北極圏の街オーベルトーネオに滞在中の話。

ここは隣国フィンランドとの国境の街でもある。

この橋を渡れば、誰でもパスポートなしで行き来できる。

国境はあっても、それは形式だけなのだ。


いざ、フィンランドへ行ってみた。

川を挟んだ対岸というだけなので、実は特に変わった様子はない。(笑)


ただ、よく見ると違いがちゃんとある。

スウェーデンは自国通貨クローナだが、フィンランドはEU通貨ユーロを導入している。

だから、例えばガソリンスタンドを比較すると・・・。


スウェーデンはクローネ表示で、1リットル1x.xxクローネ。


フィンランドはユーロ表示で、1リットル1.xxxユーロ。


写真がわかりにくいっ!(自分で撮影したのです。ごめんなさい)

まぁ、要するに桁が一つ違うんですね。
(いまなら、1クローネは約12円。 1ユーロは約110円。)



さて、改めて(写りの悪い)写真を見ると、

スウェーデンでは「E85」「95」「D」の3種類を販売している。


これは、
エタノール85%とガソリン15%混合」
エタノール 5%とガソリン95%混合」
ディーゼル
のこと。


そう、スウェーデンではガソリン100%はないし、ハイオクなんてものもない。
しかも、エタノール85%の方が、3割以上安い。
理由は、<炭素税>を導入しているから。
炭素を出しまくるガソリンには課税することで、バイオ燃料エタノールを優遇しているのだ。



そういえば、試験的に一部のガソリンスタンドで、エタノールをたった3%混ぜて、

「おお!先進的な取り組みが始まったぞ!なんてエコなんだ〜」

と喜んで報道している国が、どこかにあったような・・・。


ちなみに、スウェーデンで炭素税が導入されたのは1991年のこと。もう20年も前だ。


そのどこかの国では、いまだ議論がまとまらないようだけどさ。。。



※炭素税を導入した結果については、スウェーデン在住の研究者・梅木さんのブログで紹介されています。