自然の捉え方 〜それは親しむもの〜

唐突ですが、自然をどう思いますか?


美しいもの、安らぐもの、守りたいもの・・・


そして畏れ敬うもの。


日本では、自然の力の大きさゆえに、どこか根底に自然崇拝があると僕は思う。



一方、スウェーデンではどうだろう。


ここには台風がこない。


地震も起きない。


津波もない。


洪水もない。


自然災害なんてほとんどないのだ。



スウェーデンを北から南まで旅してみると、

「あぁ、自然って、こんなに美しかったんだな」

と、見とれてしまうことがしばしばある。


ここの人たちは、自然が大好きで、夏になれば森に入ってキノコを採ったり、ベリー摘みをしたり、

湖でボートに乗ったり泳いだり、キャンプをしたりして、思いっきり楽しむのだ。


だからスウェーデンの人々にとって、自然とは親しむものであって、畏れるものではない。


この国では<環境教育>といって、幼稚園の頃から自然に触れ親しみ、学ぶことがカリキュラムに組み込まれている。


これだけ美しい自然が身近にあって、親しむ対象なのであれば、そうなるのは当たり前のことかも。


でも、その当たり前のことをきちんと実行し続けている、ってことが大切なんだよな。



大きな空と輝く湖を眺めながら、そんなことを思ったのだった。