ストックホルムPrideパレード レポートその3
Prideパレードのレポート、最終回です。
終盤には、日本では考えられないような人物が登場しますよ!
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後続にはすごい数の仲間たち。
ちなみに、上のイケメンの胸には
「I ♡ Boys(男が好き♡)」のシールが貼ってあります。
さぁ、ここから驚愕のグループが登場します。
それは・・・
その警察に対して、痛烈なメッセージを出すグループが登場。
「性的マイノリティは、まだ警察が好きじゃない」
さらには、ユダヤ教のグループ!
厳格なイメージがありますが、性的マイノリティの信者がいないわけがないですよね。
日本では、そもそも性的マイノリティのことは政治でもメディアでも扱われないようです。
意図的なほどに、関心を示していません。
ところが、このストックホルムでのパレードには政党が正面から関わっているのです。
さらに、最大野党である、フェミニスト党!
党首Gudrunさんが先導しています(左端ピンクの服)。
フェミニスト党のグループ規模は、このパレードで最大級。
日本で言えば、社民党です。
これを社民党がやるなんて、ちょっと信じられません。
さらに驚くべき人物が・・・
シークレットサービスに守られつつ・・・
フレドリック首相が登場したのです!!(中央・白いシャツの人)
日本で言えば、安倍首相が支持者と一緒に、大挙して性的マイノリティのパレードに・・・?
あり得ないシチュエーションです。
その後も、最高潮に達したパレードは終わりません。
日本のお祭りでは刺激的な姿のサンバですが、もはや何の驚きも感じないほどです。
Bear(熊)を名乗る、ゲイおじさんたちのグループ。
(おじさんという呼称は正しくなさそうですが、適語がわからない)
あ!
女装に髭の姿のあの人は!
このPrideイベントの特別ゲスト、歌手コンチータさん。
日本ではほぼ無名ですが、ヨーロッパでは、まさに時の人。
ユーロビジョンというヨーロッパ最大のコンテストで、今年の春に優勝したばかりなのです。
ちなみに、彼女はトランスジェンダー(性転換者)。
そしていよいよ最後に、個人で参加した、数えきれない程の人たちが続きました。
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超がつくほど濃厚な、首都を独占する2時間半のパレード。
観終わって、後からじわりじわりと考えさせられます。
男とは、女とは何か。そもそも性とは?
多様性って何なのか。
認め合うこと、受け入れること、開放されること。
愛と、生きることについて。
行進した人たちも、見物した人たちも、たのしいのはもちろん、
大切なことを考えるきっかけるになる、本当に素晴らしいパレードでした。
ストックホルムPrideパレード レポートその2
引き続き、Prideパレードの様子をお伝えします。
前回のレポートはこちら
中盤から終盤にかけて、日本では考えられないようなグループや人物も登場しますよ!
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さて、パレードは止むこと無く次から次へと進んできます。
レズビアンのDJが街宣トラックの上から見物客をも巻き込んで盛り上げています。
おっと、今のは水着ではなく下着・・・?
実は、水着や下着姿なんてザラで、トップレスも、かなり際どい格好も、フツーに歩いていました。
でも、誰もいやらしい目で見ていないので、全然気にならないんです。
なんと開放的なんでしょう。
おっと、ロボに仮装したグループが来ました!
メッセージは「世界にもっと愛を」。
「ワォ!とってもレズビアン。なんてゲイ。めっちゃホモ。」のプラカード。
こちらの(身体的に)男性(っぽい)人は、クジャク姿です。
全員個性的なわけではなく、定番の格好をしている人も多いです。
もちろん笑顔!
そして来ました!
2年前のパレードでは、トリをつとめたSMグループ!
今回は中盤の目玉です。
その強烈な姿に、誰もが釘付け。
やってる人たちはメッチャたのしそう!
さて、これからが終盤です。
一体どんなグループが登場するのか!?
第3回レポートも、どうぞおたのしみに!
ストックホルムPrideパレード レポートその1
今回、ストックホルムでの滞在で一番楽しみにしていることの1つが、性的マイノリティのイベント「Pride」の目玉であるパレードです。
Pride Weekとして、LGBT(※)について、この週はさまざまなアートイベントやディスカッションなどが市内各地で行われました。
(LGBTは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、性転換者を指します)
そしてパレードでは、快晴の土曜日に、6万人の参加者と、60万人の見物客とが一体となります。
ストックホルム市の人口が80万人で、観光客が多くても10万人と考えても、実に地元の8割が関わっているという、まさに首都を挙げての一大イベントなのです。
それでは早速、そのパレードの様子をご紹介しましょう!
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パレードの開始は1時ですが、それはスタート地点の話。
市の中心までやってくるのに1時間以上かかります。
その間、ものすごい数の人がワクワクしながら待っています。
陸橋の上まで、びっしり!
ちなみに、レジャーシートを敷いて陣取りをしている人は誰一人いないので、後から来た人も入りやすかったです。
警察の騎馬隊が、安全確保の先導をしています。騎馬かっこいい。
そしていよいよ先頭がやってきましたよ!
力強いバイクで登場!
最初のグループから、いきなり重みのあるメッセージです。
「行進したくても、できなかった人のためのグループ」
具体的には、刑務所に入れられているLGBTを指していて、彼ら彼女らが声をあげられないことを表現するために、口にテープをしています。
パレスチナを訴えるグループも登場。
幕にはこうあります。
「パレスチナのための性的マイノリティ 〜戦争と占領を終わらせよう」
LGBTという社会的弱者が、パレスチナという弱者のために、ストックホルムという地で行進する、という多層な姿が感動的。
「イランにいるLGBTへの暴力をなくして!」のグループも。
次々と、さまざまなグループや、仮装・変装した人たちがやってきます。
割合は多くありませんが、黒人も参加しています。
(それでも数百人はいました・・・)
まだまだ始まったばかり。
とにかくものすごい数の人がやってきます。
DQMO、難聴のゲイのグループ。軽く100人はいます。
手話で会話しながら、たのしそうに行進しています。
パレードは2時間半にも及び、撮った写真も500枚以上!
レポートは第2回へと続きますよ〜。
セクシーなHIV広告
ストックホルムで電車に乗っていたら、目についた広告があった。
とってもセクシーな男性が見つめている。
そして見出しが「JAG HAR HIV」(ええ、私はHIVです)。
「だから、当然コンドームを使っています」
「だって、あなたの病気をうつされたくないから」
どうやらこれは、男性間のHIV感染を防ぐことをミッションにしている「Posithiva Gruppen」というスウェーデンのNPO団体の広告。
・Posithiva Gruppenのサイト(スウェーデン語です)
HIVというテーマでありながら、このセクシーなアプローチをとっていることに最初は驚いた。
次に気がついたのは、HIV保有者であってもコンドームを使ってSEXをすれば感染しないのだから、当然SEXしていいのだ、というメッセージだ。
日本にいると、同性愛は(本当は身近なんだけど)遠く見えない存在にされているし、
HIV保有者はSEXをすべきではない、もしくは自重してSEXしないだろう、という目に見えない圧力もあるのかもしれない。
HIVを持っている側の人が、他の病気をうつされたくない、という文面は、暗に「あなたも何かを持っているかもしれない」から「一度調べてみよう」とメッセージ・アウトしているのだ。
自分(だけ)は大丈夫、と思いがちなところを鋭く指摘している。
また、いかにも弱った患者ではなく、いい体つきの人をモデルにしている点も、「HIV(エイズ)=死」の先入観を打ち破ってくれる。
これに関連して、実は今週は「Stockholm Pride」という、GLBTをテーマにした一大イベントが開催されている。
(GLBTとは、ゲイ、レズビアン、バイセクシュアル、トランスジェンダー(性転換)を指す。)
GLBTの市民権をより高めるための、アートやコンサート、ディスカッションや交流会など、さまざまな企画があるようだ。
そして土曜日にはパレードが行われるのだが、人口80万人のストックホルムにおいて、なんと6万人が行進し、それを60万人が観るという、凄まじいイベントなのだ。
一昨年、偶然にもそのパレードに出くわしたのだが、2時間以上におよぶ驚嘆するパフォーマンスのパレードだった。その時のブログがこちら。
今年も、せっかくなのでパレードを見に行くつもりだが、どんなパフォーマンスがあるのか、楽しみだ。
ストックホルムのセカンドハンド事情
この夏も、スウェーデンに1ヶ月滞在することにしたので、例によってその様子を現地レポートします。
昨夜到着して、今日が事実上の初日。
街を歩いていたら、小さなフリーマーケットをやっていました。
土曜日の午前だけあって、のんびりした雰囲気。
お店の人も、見るからにアジアンな我が家に親しげにスウェーデン語で話しかけてくれます。
スウェーデンでは移民の積極的な受け入れと融和政策を行っているので、移民もスウェーデン語を話せる人が多いのです。
(ちなみに僕はいまだに「ありがとう」くらいしか言えません。
足掛け3ヶ月以上も過ごしているのに、どうなんだろう。)
フリーマーケットに置いてある物は、どれも状態が良くて、愛着が感じられます。
使い捨てのものではなく、まだ使える良い物が多かったです。
特に出展者の年齢層が高めだったこともあるかもしれません。
食器、服や、子ども向けの本やおもちゃなど、種類としては日本とそれほど変わりません。
値段はもちろん安いですが、日本のフリーマーケットのような破格ではないようです。
ステキなコーヒーポッドが500円!もありましたが(これは超お買い得でした)
絵本1冊が300〜1,000円もありました。
また、スウェーデンの文化として、値段交渉もあまりしないです。
付いている値札か言い値のまま。
以前交渉したら、ものすごく困った顔をされました(もちろん値切れなかった)。
午後に入って、また歩いていると、セカンドハンドのお店を発見。
洗練されたデザインの国、スウェーデンですが、セカンドハンドでも魅せてくれました。
展示がうまいですよね。
特に食器や調理器などは置いてある物も北欧モノなので、チープな感じはなくて見ていて楽しくなります。
店は奥に広く、服、家具、家電、おもちゃ、さらには本やDVDなども扱っています。
さすがに店全体がステキ!というわけにはいきませんが、「おぉ、これは!」というモノも見かけました。
こびと遊びにちょうど良い木のお家。
(600円!欲しかったけど、大きくてね・・・)
そして、なぜか糸車(3,000円)。
これが家具コーナーと家電コーナーの間に置かれていたところに、センスを感じましたよ。
スウェーデンといえど、中心街に行けばファーストな大量消費ショップが軒を連ねています。
それもワクワクしますが、こういう「お古」の良さもまだまだ息づいているところが、味があってたのしいものです。
刈る、というより開拓
ほぼ毎日曜日に集まる予定の、自然農田んぼ。
3月もイベントが多く、毎回は参加できません。
仲間でやっているので、できる範囲でOK、というのが助かります。
さて、参加2度目は草刈りでした。
手分けして、伸びに伸びた草を切っては、かき集めて山積みにしていきます。
もはや、草刈りというより、開拓しているような状況です。ものすごい藪(やぶ)!
乾かして燃えやすくするため、焼くのは次回です。
こうして燃やすのは、4月に入ったらできなくなるそうです。
というのも、日の光が強くなるので、焚き火が風で飛んでしまった時に、燃えているのが発見しにくいから。
火事のリスクが高くなるから燃やせないわけですね。
なるほど、知恵だなぁ、と感心してしまいました。
わが子は楽しそうにドロ団子つくってました。
もちろん、この後、満面の笑みで僕に投げつけてきた。コノヤロ。
そして、暖かくなってきたので、カエルも出てきました。
なぜかカエル大好きなんだよね、君は。
あそこから、タヌキやらウサギやらマムシやら、いろいろ出てくるそうです。
タヌキはもちろん、ウサギも、若芽を食べてしまうので、農家にとっては厄介な生き物だとか。
確かに、苦労して耕して草刈りして、収穫前に食べられたら悔しいでしょうね・・・。
田んぼ始めます
田んぼでお米作りをやってみます。
といっても、未経験者が一人でやるなんて、もちろん無謀です。
実は、いま住んでいる京都府京田辺市で、同じように田んぼやってみたい人たちの集まりがあることを知って、仲間に入れて頂けることになったのでした。
ありがたや・・・。
集まり自体がまだ2年目で、手探りの状態とのこと。
そして、<自然農>という、農薬も肥料もつかわない、耕すこともしない、という自然に寄り添う方法に取り組んでいます。
我が家の食材も、子どもができた頃からオーガニックに傾き始めました。
せっかく自分でも作るのであれば、安心安全にこだわりたいな、と思っていたので、自然農だなんて最高です。
そして今日、初参加して、冬の田んぼ準備を行ってきました!
うち奥の2枚に普通のお米を作ります。
手前の2枚は台風の被害があってお米には使えないので、黒米にします。
(黒くなっているのは、単に焚き火をした跡)
冬の準備は、苗が健康に育つよう、舞台を整えておくためだそうです。
その方法も、自然農ならでは。
というわけで、今日は苗代(なわしろ)作りの作業です。
まず、苗代の範囲を決めてから、草とその種を取り除きます。
表面5〜10センチの土をよけてよけて・・・。
結構ハードな作業です。
男という字は、「田んぼにチカラ」と書きますが、まさに肉体労働です。
明日の筋肉痛はこの時点で確定。
僕の体、すっかり運動不足ですからね・・・。
さらに苗代の周りを深さ20センチくらい掘ります。
これ、なんとモグラ対策!
溝があると、モグラは外が嫌いなので、やられるリスクを減らせるわけです。
表土を削ってしまうので、それを補うために、お米のヌカをまいて、ワラをかぶせます。
これで出来上がり!
それから、ちょうど昨夜は新月だったので、ビワの木を植えることになりました。
新月は、木が休む時だそうで、昔から木を切ったり植え替えたりするのは新月が良く、その後の状態や生育が変わってくるそうです。
ビワは、あっという間に大きくなるらしいので、影が田んぼにかからないよう、端のほうに植えました。
もはや開墾しているような。。。
そして、どうしてビワかというと・・・葉っぱから、ビワ茶が頂けるからです。
ビワ茶っておいしいんですよね〜。
それから、田んぼの奥にある竹林の間伐も進めました。
間伐というと、杉やヒノキがメジャーですが、竹も大きな問題なんです。
子どもたちもがんばりました〜。
今日の作業はここまで。
もう少し冬の作業が残っているそうですが、これから1か月ほど寝かせるみたいです。
特に水をやる必要はないとのことで、その方が苗は丈夫に育つそうな。
4月の仕事もたのしみです。