放射能から子どもを守る その4 対策の基礎知識

引き続き、子どもを放射能から守ることについて書きます。

前回「起きうる症状」の続きです。


被ばくを避けるためにはいくつもの対策があります。

まず、対策の基礎知識として4つお伝えします。

1.内部被ばくは口から

いま、高汚染地気やホットスポットを除いて、被ばくというのは、90%以上は食べ物や飲み物による内部被ばくです。


2.安全の閾値はない

放射能には、「これ以下なら安全」という数値はありません。

悲しいことですが、基準値以下だから安全、数値が低いから絶対に大丈夫、ということはないです。


3.人によって感度が違う

被ばくの感度は、人によって違います。

同じ被ばく量でも、全く健康な人もいれば、ガンになってしまう人もいます。

現場の声としては、アレルギーのある人や粘膜の弱い人は、感度が高く、症状が出やすい傾向にあるそうです。

いまの子どもの8割がアレルギーをもっていると言われているので、そこに放射能が加わることが本当に心配です。


4.ゼロにはできない。でも努力しただけ減らせる

残念ですが、被ばくは日本にいる限りゼロにはできません。

日本中が大なり小なり汚染されてしまったからです。

でも勉強して理詰めで取り組めば、その分だけ必ず被ばくを減らせます。

何も知らずに無防備でいるのと、ちゃんと知って取り組むのとでは、全く違います。


チェルノブイリの調査では、食べ物をよく選んでいた家族の子どもは、たった10ベクレルの内部被ばくだけだったけれど、無防備だった家族の子どもはその300倍も溜まっていました。

(※出典:ドキュメンタリー映画チェルノブイリ・ハート」)


きちんと努力すれば、ゼロにはできなくても、限りなくゼロに近づけて被害を避けることができます。


次回「具体的な対策」に続きます。