民主主義っていうのは、相手を受け入れることさ

前々回の記事で登場した、<持続可能なスウェーデン協会>の会長・トリビョーンさん。

僕たち(エコツアー参加者)に会うために、わざわざ300kmも離れたウメオ市から駆け付けてくれたのです。


昼間もバーベキューでお話を伺いましたが(「ブルーベリー摘み」の記事)、
夕食でもさらにつっこんで具体的なことを聞くことができました。


(※彼はこの写真に写っていません。ちょうど入っていなかった・・・)


「ここオーベルトーネオでも、始めはやる気もなく、アイデアもなかったんだ。
人を集めれば、政治の文句や、行政にやって欲しいこと、そして悲観ばかり。

そこで、常にアクションと担当者を決めて会合を終えるようにしたんだ。
行政も政治家も、誰もやってはくれない。自分が始めるしかない。


でも動き始めれば、相手も人間だから、いつか変わってくれるかもしれないんだよ。


例えば、そうやってスウェーデンの上場基準が変わったんだ。
今では環境への取り組みが、上場の条件になったのさ。


変化は、自動的には起こらないんだ。
一人一人が「どうするか決める」ことから始まって、そんな人たちがつながることで起こるものさ。


それから、人に話すときは解決策を教えないことがコツだね。
代わりに、適切な質問を投げかけるんだ。
そうして自分で解決策に行きつくことが大切だからだよ。


民主主義っていうのは、相手を受け入れることさ。
意見が違うなんて、素晴らしい!
だから民主主義は、<対等な敬意>でもあるんだよ。」


この日の昼間に訪問した幼稚園でも出てきた<民主主義>の話。この旅の最大のキーワードでした。



伝統的なスウェーデン料理(デザートまで!)を、古民家でごちそうになりながら、貴重なお話を聞くという、とても贅沢な時間を過ごしました。


さらに食後はフィンランドの伝統的サウナへ!

トリビョーンさんと裸の付き合いまでしてしまいました。

本来は男女全裸で一緒に入るそうです。(そこまでオープンなのか、スウェーデン・・・)
さすがに僕らには無理なので、バスタオル巻いて入りました。
日本式とはまた一味違う、ガツンとくるサウナを楽しみました。