音楽家のための防音小屋

もしかして、連投している発明ネタを「毎日その都度思いついて書いている」と感じている方もいるかもしれませんが・・・


そんなわけありませんからね!(笑)


ちゃんと「考案日」を付けているように、以前考えて書いたものです。
さすがに毎日1つ定期的に思いつくのはムリです。
普段は会社員ですから仕事してますし、家族と過ごしたり家事もしたりですから、落ち着いて考える時間があって始めて出てきます。
だから思いつくときは1時間で3つも4つも出てくるし、
ダメなときは何ヶ月間もサッパリです。



さてさて。
今回の発明は音楽家の悩みの解決を図ります。
果たしてうまくいくでしょうか。


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考案日:2012年2月


楽家のための防音小屋
 『KOYA182』


【ビジネスの概要】
ピアノなどの大きい音の出る楽器を心おきなく演奏できる完全防音の、ミュージシャンがうっとりするような小屋を製造・販売する。


【背景と対象客とテーマ】
夜型の音楽家や、仕事や学校の後に楽器を演奏したいアマチュア・音楽家の卵が対象ユーザー。
特に、ピアノやドラム、バイオリンなど大きな音の出る楽器を演奏する人がターゲット。
演奏は騒音問題となりやすく、いかに家族や近隣住民に迷惑をかけずに演奏するかで悩まない音楽家はいない。
特に夜の時間帯は、最も迷惑になりやすい時間帯だ。
部屋に防音加工をしたり、音楽スタジオまで足を運ぶといった工夫をせざるを得ないが、どちらも美しい空間でないことがほとんど。

そこで、庭などに「離れ」として完全防音の小屋が、手頃な価格で入手できるとしたらどうだろう。
もちろんアーティストの感性を満足させる、うっとりするような素敵なフォルムだ。
演奏ライフが格段に充実することは間違いない。
さらに、潜在ユーザーも十分考えられる。こだわりのホームシアターが欲しい人、子ども部屋にしたい人、カラオケを自宅に欲しい人、静かな寝室が欲しい人などだ。


【従来のビジネス】
・部屋の防音加工(パネル敷き詰め) 6畳で500万円
  ※インテリア的に悲しいデザイン
・レンタル・スタジオ 80万円(年間400時間×2,000円/時間)
  ※家から遠い
・普通の小屋 6畳で100万円〜300万円
・普通の防音小屋 300万円〜


【商品】
小屋は10平米(6畳)で、床が6角形になっており、広く感じられるようになっている。
高い防音性能を出すために、二重窓と厚い壁・床とドアを持つ。
夏や冬の演奏でも快適にするため、断熱性能も高い。


【売り方】
音楽雑誌に記事を載せてもらう。
音楽関連のブログやメール、コミュニティ、ネット検索で広告を出す。
ライブハウスやスタジオ、楽器店に営業に行ったりDMを送ったりして店舗で取り扱いをしてもらう。写真や模型を展示してもらう。
受注生産で、一定数予約が入ったら生産。


【作り方】
発明・特許を取得後、自社で製造。パーツを組み立てる設計にして、製造・保管・運搬の小回りが利くようにする。
50個単位での製造とする。


【組織】
発明から特許取得までは経営者・研究者・営業を兼任で1人、組み立てサポート要員で1人。
必要に応じて人員を採用し、創業2年後に社員5名の組織にする。


【利益】
材料原価   30万円
製造人件費  10万円
運送費    3万円
販促・管理費 7万円
販売価格   100万円(利益50万円)
組み立て費  10万円(オプション)

初年度50台の販売で売上高5,000万円、利益2,500万円。
5年後に年間200台を目標とする。(売上2億円、利益1億円に。)


【開業資金】
300万円(自己資金100万+借入金200万円)

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商品名の『KOYA182』の182というのは、182センチをあらわしています。
正六角形を作るとき、一辺を182センチにすると、ちょうど面積が10平米になるからです。
この10平米というのが、日本の法律で住宅とみなされず、建築許可など不要で、自由に建てられる広さなんですね。



これ、イメージに近いです。



さて、実はこの発明には大きな問題があります。


それは何かというと・・・



これを欲しい人で、かつ買える人がものすごく限られているんです。


つまり、田舎なら近所迷惑にならないがアーティスト(需要)は少なく、
都会ならアーティストはいるが小屋を置く場所(庭)がない、というわけです。


だから、売れないんじゃないかな・・・。(涙)


ところでこのアイデアを考えていたときに出会ったのが、「楽器挫折者救済合宿」。
このビジネス、まさに発明です。
かつて楽器演奏に挑戦して挫折してしまったけど、もう一度トライしたい。という潜在的な強い欲求を見事に捕らえて、「合宿」にしたわけです。

楽器挫折者救済合宿 ギター・ジャカジャカ

楽器挫折者救済合宿 ギター・ジャカジャカ


防音小屋のビジネスも、もっとうまく回転&ひねっていけば、このような素晴らしいものに生まれ変わるかもしれませんね。