太陽のお風呂キット

昨日のブログで、「発明家になる」ことを書いて、


発明家の卵なりに発想したビジネスを公開することにしました。


僕の師匠・藤村靖之さんは、「発明は3回転3回ひねり」と仰っています。


最初に思いついたことは、大体つまらないことだったり、誰かがすでにやっていることだったりします。


そこから、思い切って練り上げて昇華させると、見事なアイデアになる、というわけです。


そういう前置きの上で、1つめのビジネスプランはこちらです。

(つまりまだ未熟なアイデアです、と開き直っています。笑)


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考案日:2010年8月19日


お風呂用の太陽熱温水器を自作できるキット
 『太陽のお風呂キット』


【ビジネスの概要】
屋根を問わず、中学生でも組み立てるだけで設置できる太陽熱温水器のキット。


【背景と対象客とテーマ】
太陽光発電パネルの設置が普及し始めたが、
それよりも高効率な太陽熱利用があまり進まない。
高機能な市販の太陽熱温水器は、高くて見た目もステキとはいえない。
いま、「具体的に温暖化に対してできること」を探している人が多くいる。
そこで、初期投資が軽くて、中期的には儲かって、しかも見た目が楽しい温水器があったらどうだろう。
それをワークショップで仲間と一緒に作る機会があったらもっと楽しいに違いない。


【従来のビジネス】
・市販の高機能な太陽熱温水器(50万円)
・都市ガス、プロパンガス(月5,000円〜2万円)


【商品】
直径10cm、長さ2mの塩ビパイプを12本程度並べて連結し、屋根に置く。
朝、庭の水道からホースで注水すると日中に太陽熱でお湯になる。夕方、お風呂にお湯を移す。
塩ビパイプは断熱材のケースで覆われていて、採光面は無色透明なボードを載せる。
これで季節を問わず利用でき、劣化も防ぐことができる。
見た目を楽しくするために、塩ビパイプを黒塗りした後、絵を描いたり、
ケースにアイビーなどの観葉植物をつけられるようにする。


【売り方】
ワークショップを開催。
ネットや、グリーンなイベントで呼びかける。
受注生産で、一定数予約が入ったら生産。


【作り方】
発明・特許を取得後、ワークショップでみんなで制作。
1個単位での製造できる。製造原価(材料費)は4万円に抑える。


【組織】
経営・開発・製造・営業を兼任で1人。ワークショップに参加してくれた人も製造に関わる。


【利益】
材料費4万円、販売価格が6万円。1台当たりの利益が2万円。
初年度10個の販売で売上高60万円、利益20万。
次年度からは+30個を目途にして、5年後に年間120個、利益240万円を目標とする。

なお、ワークショップの場合は、原価プラス1万円で持ち帰ることが出来る。


【開業資金】
自己資金100万

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このビジネスプランは、藤村さんから頂いたテンプレートを使っています。


投資家や銀行などから融資をもらうために書く資料です。


これがしっかり書けていると、「む、お金を出してもいいかもしれないぞ」となるわけです。



さて。


このビジネスだけで生計を立てるのは少し難しそうです。


でも、月3万円ビジネスとしては成立する可能性はあります。


あ、おもしろそうだな、と思った人は、


ぜひお住まいの地域で愉快なデザインの温水器のワークショップをしてみてはいかがでしょうか。


このビジネスでは材料を置く場所が問題になるので、仲間を巻き込んで始めるのがポイントです。


ちなみに太陽熱温水器が頭に入っていると、


不思議なことに屋根という屋根が可能性の宝庫に見えてくるのが面白いですよ。

(きっと太陽光パネルの業者も同じでしょうね)



それから、藤村先生からはこんなアドバイスを頂きました。


「屋根に置くのではなく、地面に置くタイプを開発してはどうかな。


太陽光パネルもそうだけど、屋根に置くのは土地がないから。


田舎に行けば地面がいくらでもある。


そして田舎はプロパンガスや灯油だからお湯が高いんです。」



地面に置くタイプの温水器。


これならワークショップだけでなく、製品としても販売できそうですね。



いかがでしたか?


感想や質問など、どんなことでもフィードバックは大歓迎です。


月3万円ビジネス

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