トイレ1回100円です。

日本では、お店はもちろん、駅や公園にもトイレはあって、当然無料です。


都心の駅や観光地などで稀にお金が発生する場合もありますが、基本は無料。


しかし、ストックホルムは少し事情が違います。


今回は、「スタイリッシュ・トイレと、その謎」に続くトイレ話その2、です。



ここでは駅やデパートなどにあるトイレは有料のことが多く、50〜100円払って使います。
(2006年頃の円安のときは100〜200円もしました・・・)


・屋外にある公衆トイレ


・硬貨を入れると鍵が開きます


・ショッピングモールのトイレ。硬貨を入れると通れる。両替機まで設置してある。


・高級デパートのトイレ。隣にクローク兼両替のカウンター。



清掃員が常駐していることも、よくあります。
(そういうトイレは綺麗ですが、汚いトレイも結構多い。「トイレを見ればその家のことがわかる」日本文化からはショッキングな光景だったりします。)



カフェやレストランでは無料ですが、レジでトイレの鍵を借りなければいけないこともよくあります。


はっきり言って、ものすごく不便です。


硬貨の持ち合わせがないこともあるし、最初事情がつかめなくて「トイレはモノを買ったお客さんしか使えない」など言われて、なぜトイレで用を済ませるのに雑貨を買ったりコーヒーを飲まなければいけないのか、苦しまされました。
(いまは慣れたので困りませんが)



おそらく、誰でもタダで使えるようにすると、好まざる客がやってきて、トイレを汚されるだけでお店にとって一利にもならない、という背景があるのだと思います。


難民を受け入れ、移民も多いこの国では、<多様な常識>があります。トイレをどう使うか、<自分の常識>は通用しないのです。
(常識なんて、そもそもあいまいで人によって違うものですが)


誰にとっても必要なトイレを、どうやって清潔に保ちつつ、維持コストを確保するのか。


試行錯誤の末、いまのような状況になったのだと思いますが、「トイレへのアクセスのしやすさと清潔さ」という点においては、<常識>がある程度一致している日本のほうが心地よいのは間違いないですね。



ちなみに、僕がどうして2回もトイレの話、しかもネガティブな話をしたかというと、大人のように計画的にトイレにいけず、がまんもできない4歳児の親として、何度も困らされました。


別にその恨みを晴らしたいわけではないですが(笑)、

ちゃんと記録に残しておきたいと思ったのと、

トイレ事情に関心を持つ友人に伝えたいのと、

同じように小さい子どもと一緒に旅行する人がこのブログを読むことがあったら、予備知識としてもっておいて欲しいと思ったからです。