エコマンションの部屋の中
これから帰国するまでの約3週間は、世界最先端のエコタウン「ハンマルビー・ショースタド」のマンションに滞在します。
昨日の記事では街の様子などを書きましたが、
今回は「どこが普通のマンションの部屋と違うのか」を見てみます。
まずは前回と同じく、配電盤をチェック。
ここの物件は1LDKですが、果たしてアンペア数はいくつでしょうか・・・。
86アンペア!
1LDKなら30アンペアで十分なので、3倍の余裕を持たせています。
オーブンやテレビなど、カテゴリーごとに10アンペアの設定にしています。
エコタウンだからといって、アンペア・ダウンしているわけではありませんね。
食洗機もオーブンもあるし、コンロも電気です。
それから、この物件にもエアコンがなく、暖房は壁に温水パネルです。
そのお湯はこの地区にある太陽光パネルを使った温水施設から提供されています。つまり、暖房の地域自給をしています。
ただそれは裏側のシステムの話で、住人にとっては他の住宅と同じ温水暖房です。
ベランダがないので浴室乾燥。ここには床暖房が入っています。
この操作パネルと、配電盤に浴室床暖房に10アンペアある(画像の19番)のを見ると、おそらく温水ではなく電気暖房だと思います。
窓は2重窓になっています。
厳しい冬に備えてしっかり断熱しつつ、ガラス面を大きくとって開放感を確保して、デザインも素晴らしい。
マンションにインターネットがひかれていますが、配電盤の横を見るとなんと14個ものLANスロットがあります。
リビングだけではなく、寝室にまで2つのLANの口がきていました。
スマートグリッドや、家電のネット化を見越しているようです。
これくらいが、部屋の中で特に目立ったところなのですが・・・
結局、エコマンションだからといって、他の住宅の部屋と大きく変わったところは見当たりません。
(もちろん日本のとは違いますけど)
やはり大事なポイントは、システムとしてこの住宅地域ごとエコ化していて、特に住人に何かを求めなくても普通に生活するだけで、省エネや再生可能エネルギーを利用できていることのようです。
つまり誰が住んでも、自然とエコな生活ができるんですね。
別にエコに関心が高い人たちだけのために作られた訳ではないのです。
うーむ。
なんともスマートなアプローチですね。