ブルーベリー摘み

スウェーデン滞在7日目、北極圏の街オーベルトーネオ。

今日は午前中、3チームに分かれてブルーベリー摘み、キノコ狩り、魚釣り。


どれも惹かれるが、北欧と言えばやはりブルーベリー。迷わず決めた。


ホテルから車に乗って10分ほど行き、森の中へ。

(といっても、どこまで行っても森が続くのだが、ブルーベリーがありそうなところを一応狙ったのだ)


ついに念願の森の散歩。



空気は限りなく澄んでいて、森はどこまでも静か。


足元をよく見ると、ブルーベリーの実がそっと生っている。


スウェーデンでは、「自然享受権」が権利として与えられているので、宅地内でなければ、他人の土地に勝手に入って採集してもよいことになっている。

ただし、当然だけれど権利には義務も伴う。
例えば、壊したり、ゴミを捨てたり、汚したりしてはいけない。


そうして小1時間ほど散策しつつ、ブルーベリーを集めた。



集合場所は、歴史保護地区のようなところで、ちょっとしたバーベキューができるようになっている。
広々としていて、心もとてもオープンになる。


採ったキノコや、釣った魚を焼いて、デザートはブルーベリーのクレープ。
あぁ、もう幸せ・・・。


食事の後は、まじめな話し合い。「持続可能なスウェーデン協会」で会長を務めるトルビョーンさんから、貴重な話を伺うことができた。(写真中央)


環境先進国といわれるスウェーデンですら、持続可能な社会には程遠いとのこと。
国民のマインド・セットは相変わらず経済優先の大量消費なのだという。
どう考えてもこの社会はもつはずがなく、今すぐに変化を起こし始めなければならない。
そのためには、上(自治体や国家)に何かをしてもらうのを待っていてはダメで、下から草の根で活動を始めなくてはいけない。


社会を変革させるのは、必ず小さな運動から始まるから、まずは強く結びついた少人数の仲間を集めること。
そして、楽しく、かつ最初の活動を成功させること。
さらに、国を超えて運動を結び付けていく。
これが大きなムーブメントになるために大事なことだ、と話してくれた。


そして、いかに世界中が<日本がどう変わるか>に注目しているかを教えてくれた。

「もし日本が、以前と同じ社会に戻ってしまうなら、とても残念なことだ。日本は今こそ変革を始めるチャンスなんだ」


彼との話いつまでも尽きることなく、その後の夕食、サウナと、夜に別れるまで続いたのだった。