ストップ・ロッカショ
金曜日の報道ステーションを見ていたら、六ヶ所村の再処理工場を特別枠で放送してて驚きました。
この再処理工場は、原子力発電所で使われた燃料のゴミを再処理して、プルトニウムを取り出す施設です。プルトニウムは、高速増殖炉で再びエネルギー燃料として利用されます。
プルトニウムは核爆弾の材料であることや、この施設から大量の放射性物質が吐き出されるため、この施設の稼動をめぐって、推進派と反対派がぶつかっています。
素朴な疑問として、「世界唯一の被爆国」で、「非核三原則」を宣言している日本が、大量の原爆の材料を持っているのって、どうなんでしょう。
これって例えば、「ナイフの刃はもっているけど、柄はまだ付けてないから、ナイフを持っていないのと同じ。」といった感じの論理なんでしょうか。
この再処理工場は、今稼動しても全然メリットがないどころか、負の資産をどんどん増やす一方な状況です。例えば、再処理でプルトニウムを作っても、それを使う施設が最短でも40年後にしか完成しないのです。だから、今動かしても、危険なプルトニウムを大量生産して保管するしかないのです。でも、誰もそれを止められない状況にあります。
再処理工場の稼動は日本のエネルギー政策や温暖化対策といった超重要課題に直結することなのに、ちっ〜〜〜〜っともマスメディアで報道されません。いくらなんでも報道されなさすぎ、というくらい目にも耳にもしません。
それが、なんとテレビ朝日の報道ステーションで取り上げられるとは!すごい進歩です。関わった方に拍手喝采。見逃した人はここで見れます。ネットってすごい。著作権ごめんなさい。
◇六ヶ所村使用済み核燃料再処理工場 by 報道ステーション
http://video.google.com/videoplay?docid=8908393835007530130
この問題の状況をものすごく簡単に、たった10分で説明した講義を発見。まだ知らない人はぜひ見てみてください。
◇河野太郎の「再処理の何がおかしいのか」
http://www.eye.janjan.jp/video/player/player.swf?usr=3njmtr&dat=1205728282
稼動阻止の活動をされている方達の本も、わかりやすいのがあります。
◇ロッカショ 2万4000年後の地球へのメッセージ
- 作者: STOP-ROKKASHOプロジェクト
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/12/20
- メディア: 単行本
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