35歳、ターニングポイントを迎えて

今日、僕は35歳になりました。

35歳の誕生日をどう過ごそうか、仕事はオフにしようか、どこかに行こうか、と予定を立てていましたが・・・

前夜から子ども(5歳)が熱を出し、大事をとって幼稚園を休みに。
昼頃から熱が高くなって、どこかに行くどころか何もできず、結局スローながら仕事。
しかも妻まで体調がよくなかったようで、子どもと二人で布団で寝込んでました。


というわけで、なかなか示唆に富む誕生日でした。


自分なりに計画を立てていようが、自分以外の要因で変えざるを得ないこともあるし、
自分ではない誰かの責任を取ったり、ケアをせねばならない。


自分のことを中心にしていた状況から、外側にも軸がある状況になるわけで、
これは「より大人になる」ということです。


それから、結果的には一日中、家族一緒に、家にいました。

ま、リモートワーカーなので、いつもそうなんですが、今日は普段以上に一緒だったわけです。

「これから先、どういう選択肢をとろうが、家族が基盤」

それを改めて感じさせられました。



さて。

哲学者でもあるルドルフ・シュタイナーは、人生を7年周期で考えたようで、35歳はちょうど人生の境目、人生の後半へ向かうターニングポイントだと言っています。


<35歳過ぎると、本当に自分の好きなことが、見つかり、「人生の目的」や「自分の使命」がわかり、それまでに身につけた才能と技術などを使って、世の中を、よくするために、働く時期になる>(※「シュタイナーの人生観」より)


なるほど、その通りかもしれないな、と感じています。


なぜかというと、今年は明確な方向へと行動を起こそうとしているからです。


それは具体的には発明家としての起業、スウェーデンへの移住、そして3.11で被災した子どもたちの支援です。


ただし起業は、妻と子どもを支える身ですから、不注意なことはせず、うまく進めていかなければいけません。
また、会社員として、求められているのと同等以上のパフォーマンスを出す必要があります。


発明・起業は、お金になるまでにある程度の時間が必要だし、失敗のリスクも高いです。

失敗してしまうと家族を路頭に迷わせる可能性があるわけで、それを防ぐ必要がある、という不自由さが確かにあります。
でも、それが逆に、慎重さと決断力とを生むとも考えられます。


スウェーデンへの移住は、今勤めている会社での可能性、独立しての可能性など、根気強く探っていくつもりです。
願わくば、子どもが小学生に入る前に・・・あと1年強の間に、実現したい。


そして原発事故が起きてしまったことに対する責任も、大人の1人としてとる必要があります。
東電と政府に対して厳しい目をむけ続け、責任を問うことももちろんですが、最も被害を被り、かつ責任のない子どもたちに何かをしてあげたい。
そのために取り組んでいるのが、「ふくしまキッズデザイン」というプロジェクトです。
ずっと勉強会やお茶会など継続的に行ってきて、やっと自分たちなりの支援の形をつくることができました。
このプロジェクトでは、福島県南相馬市の保育園児に描いてもらった絵を、Tシャツのデザインに生かして販売し、収益を子どもたちのための活動に寄付します。
つまり、ふくしまの子どもたちと大人たちによる、子どもたちのための活動です。


この3本柱を、これからの1年、着実に進めていくつもりです。

そしてその基盤に、いつも妻と子どもという家族があります。


やろうとしていることは、とても難しいことです。
でも、いまの仕事の状況はありえないほど恵まれていて、これほどの好条件で実現できないのなら、不可能なことなのでしょう。
そして僕はこれを不可能とは思っていません。


必ず道を切り開けるはず。


「現状こうだから、このまま<あっち>に行ってしまうね。仕方ないよね」という常識・流れをひらりとかわし、

「実現したい状況に向かって、<こっち>へ進もう」としているわけです。


なんだかこれ自体が発明のような気さえしますね。


長くなりましたが、これからの後半、地に足をつけて歩んでいきたいと思います。