日本は沈む。で、どうする。

年末にかけて読んだ本が、なんの偶然か、必然か、

立て続けに<日本はこれからさらに沈みます>という内容でした。

読んだ本はこちらの4冊。

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小商いのすすめ 「経済成長」から「縮小均衡」の時代へ [ 平川克美 ]
日本大沈没 明るい未来を迎えるための資産防衛術/藤巻健史
沈む日本を愛せますか?/内田樹/高橋源一郎


政府の負債が膨らみ続ける様子と、それが変わりそうにない流れを見れば、破綻するのはまぁ時間の問題ですよね。

ギリシャの破綻が起きたことで、もっと財政が悪い日本の破綻はありえる、という空気に変わったように思います。

さらに自民党に政権が戻って、200兆円の財政出動とか。あーぁ。


大前提として、少子高齢化が進み、物質的に満たされた状態ですから、そもそも「渇望するほど欲しいモノ」が少ないのです。

「ムリヤリ欲しいと思わせて買わせる」というとても非効率なビジネスが基本ですから、いくら投資しても景気が上向くわけがありません。

もっと言えば、人生の三大投資は「家・食・教育」です。少子高齢化の流れでは、このどれもが下がりますよね。

だから経済が下ってあたりまえなんです。

規模が縮小していく流れを受け止めて、スマートに降りていく戦略を考えるのが、本来あるべき姿だと思います。

でも、政府もメディアも絶対に「経済縮小」の方向は認めません。

だから、これからも無駄な公共事業や、不穏な軍事化などが進むでしょう。

そして結局は、財政的に破綻します。

(破綻を回避する方法がないのではなく、それを実行する力がない、のがポイント)



先述の著者・藤巻さんなんかは、2013年内にも破綻しうる、と言い出してます(こちら)。

僕の師匠・藤村靖之さんは、出会った時(2006年)には「もって2017年まで」と仰っています。

まぁ、時期の読みは人それぞれ。


しかし、今年最初のブログからしてこんな気の沈む話ではあんまりなので、

「で、どうしよう?」という話もしないといけません。


基本は、いろいろなチカラを高めること、ですよね。

そのとっかかりは、やはり自給力だと思います。


お米を作るもよし、畑で野菜を作るも良し。

でも必要なモノって、食べものだけじゃないですから、

家や衣服、雑貨、家具。たいがいのものは、自分で作ることもできます。


そして自分で作ろうとすると、わからないことや、できないことがたくさん出てきます。

だからこそ、判断力、ノウハウ、新しい人とのつながりなど、いろんなチカラが備わってきます。


僕の2013年のテーマは「作る、動く」です。


いろんなモノを自分で作り、いろんな人に出会うために動き、そうして切り開くチカラを身につけていきたいと考えています。



自分の国が沈んでいくなんて、正直信じたくない。

でも十分起こりうることを想定せずに対策しなかったために、原発事故は起きました。


大切なのは、ありえないと切り捨てることではなく、あるとしたらどうなるのか、をまずは想像すること。

それが学んだことの1つです。


ま、少なくとも沈むからって、イコール絶望ではないのです。


僕は降りていく中にこそ、得られる豊かさや幸福があるような気がしています。


絶望や争いに突き進んでいく「そっち」の方向じゃなく、

希望と平和のある「こっち」を選んでいきたいな、と思っています。