メディアの希望

DAYS JAPANという雑誌をご存じだろうか。

マスメディアでは取り上げられない、現場で起こっている衝撃的な事実を包み隠さず伝えてくれる、本当に貴重な雑誌だ。
マスメディアでは、残念ながら政府・警察・大企業・米国の声のほうが圧倒的に強かったり、オブラートに包まれて報道されてしまうようだ。しかしDAYS JAPANは、広告収入に依存しておらず、独立的に報道をしてくれる。
メディアが危機的状況にあると言われる今の日本にとって、最も必要な雑誌だと思う。


DAYS JAPAN
http://www.daysjapan.net/


そんな雑誌が、財政難によって存続の危機に立たされている。
僕も定期購読を申し込んだ。ぜひあなたにも、読んで欲しい。


以下はDAYS JAPAN編集長・広河隆一さんのメッセージ。

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みなさんへ (転載歓迎)

本当に本当にありがとうございます。
DAYSの命脈も尽きることが決まったかに思えたぎりぎりの時になって、
メ-リングリストでお送りしたお知らせが、
数千倍の大変な数のメールやブログやツイッターとなって、
広まっていっています。
私が眼にするのは、そのなかのほんの一部なのですが、
それを読ませていただくたびに、こみ上げてくるものを感じています。
そして2009年もあと少しとなった時、DAYSには定期購読のお申し込みのメールやファックスが毎日続々と届き始めたのです。

2009年9月に決算を迎えたDAYS JAPANは、
はじめて赤字を計上しました。
それは少ない額ではありませんでした。
赤字が予測されてきた7月末に、私たちはいくつかの手を打ちました。
印刷部数の削減、より安価な紙質の導入、倉庫費用切り詰めなどです。
これ以上の人件費の削減は困難と思われました。
DAYSは他社に比べて、非常に少ない社員で運営しているからです。
そして多くのボランティアの人々の力を借りて発刊してきたのです。

私たちはDAYSを存続させるためにはどうしたらいいのか、何度も話し合いを持ち、
2009年秋の横浜でのフォトジャーナリズム・フェスティバルで、
「存続キャンペーン」を開始しました。
そして年内500人の新規定期購読者を獲得できれば、
「すぐに廃刊」という危機を脱することができ、
1500人獲得すれば、「継続することができる」と訴えました。
横浜で定期購読者は103人、関西と山口県でで約100人、早稲田で75人、そのほかの人を加えて11月はじめまでに合計350人が申し込んでくださいました。
その後もさらに増え、年内500人獲得という目標に近づいてきました。
しかしそこで数字の伸びは止まりました。
そのころ顧問税理士から、さらに深刻な事態が告げられました。
DAYSには、万が一雑誌が廃刊を余儀なくされたとき、定期購読者に返還するために保管しているお金があります。
そのお金を使わざるを得ない日がまもなく来るというのです。
そうするわけにはいきませんから、
DAYSは廃刊を決意しなければならなくなります。

私は社員の前で税理士に、DAYSが今陥っている状況を話してもらいました。
そしてメールで多くの人に窮状とDAYSの存続を訴えました。
それはDAYSの状況を具体的にお知らせする、切羽詰ったお知らせでした。

このメールには驚くほどの反響がありました。
DAYSを支援していただいている方々が、
自分の手紙を添えて、メーリングリストに流してくださり、
日本国内だけでなく、海外の邦人からも、
定期購読申し込みや励ましのメールやファックスが続々と届き始めたのです。
そして12月半ばに定期購読者は500人を突破しました。

おそらく日本でも非常にまれな出来事が、今進んでいます。
読者の方々が、雑誌の廃刊を食い止めるために動きだすという現象が。
メーリングリストを通じて、ツイッターを通じて、ブログを通じて、手紙を通じて、そして電話を通じて、メッセージが広がっていきました。

2009年12月22日は、衛星放送の朝日ニュースターの番組に生出演して、
DAYSのことを訴え、
キャスターを務めておられる上杉隆さんも応援してくださいました。
番組が終わるとともに、この番組のことがツイッターで広がり、
1時間後にDAYS事務所に戻ると、もう12枚の申し込みファックスが届き、メールの申し込みもどんどん増えていました。
翌日申し込み者は60人を越えました。

私たちは流れが変わりつつあるのを実感しています。
この勢いが止まらないように、
私たちは、「存続キャンペーン」を2010年3月の6周年記念日まで延長し、
DAYSの継続が安定する1500人の定期購読者獲得を目指すことにしました。

すでに定期購読をお申し込みいただいた方は、
周囲の方に1人でも多くの購読をお勧めいただければ幸いです。
まだお申し込みいただいていない方には、
ぜひともこの機会にお申し込みいただければと思います。

申し込み方法は、DAYSのホームページに詳しく書いてあります。
http://www.daysjapan.net/

キャンペーン期間中は、8700円の年間定期購読料が、7700円になります。
そして私の撮影した写真(A4版)とDAYSバッヂがついてきます。

心からよろしくお願いします。

DAYS JAPAN編集長
広河隆一